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2007年4月25日 (水)

「第四十五話」

 ペンギンです。
「おいペン!」
こいつもペンギンです。
「何だギン!」
僕等は、ペンギンです。
「スヤスヤ。」
とどのつまり三匹のペンギンなんです。
「おいってばペン!」
「さっきっから何なんだギン!」
「お前ペンギンだろペン!」
「当たり前だギン!ペンギン以外の何者でもないギン!」
「何て種類のペンギンだペン!」
「お前と同じ種類のペンギンだギン!」
「なるほど・・・・・・なかなか難しい事を言うペン!」
「どの辺が難しいんだギン!」
「スヤスヤ。」
「なあペン!難しい話は置いといてペン!」
「お前が振ってきたんだろギン!」
「聞いてくれペン!こいつのお腹を叩くとポムポムって音がするペン!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「どうだペン!面白いペン!」
「確かに面白いとは思うギン!でも気持ち良さそうに寝てるんだから、ほっといてやれギン!」
「スヤスヤ。」
とまあ。僕等は、だいぶ暇ペンギンだった。ポムポムをするぐらい暇ペンギンだった。
女の子が現れるまでは・・・・・・・・・。

「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「スヤスヤ。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「スヤスヤ。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「スヤスヤ。」
「いい加減にポムポムするのやめてやれギン!」
「俺達は、暇を持て余してるんだから良いじゃないかペン!そんな事よりも大発見だペン!」
「どうしたギン?」
「いいかペン?よく聞いてるんだぞペン?」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「大発見ペン!!」
「何がだギン!」
「もう一回やるからちゃんと聞いてろペン!」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「三回ペシってやっても二回しかポムってしないんだペン!」
「下らないギン!下らなすぎるギン!そんな下ら」

「ドサッ!!」

「スヤスヤ。」
「ん?どうしたペン?」
「見たかギン?」
「見てないペン!」
「降って来たギン!」
「晴れてるペン!」
「雪じゃないギン!」
「じゃあ何が降って来たペン!」
「女の子だギン!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペッペッペッ!おいおいペン!寝ぼけるのは、こいつだけにしてくれペン!うけたうけたペン!ペッペッペッ!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「叩くなギン!別に笑わせようとして言ったんじゃないギン!本当に見たんだギン!あっちの方に落ちたギン!」
「そこまで言うなら確かめに行くペン!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「だから叩くなギン!行くギン!」
「ヨチヨチ。」
「ヨチヨチ。」

「スヤスヤ。」

「ヨチヨチ。」
「ヨチヨチ。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「いちいち叩くなギン!」
「まさか本当に女の子が落ちてるとは、思わなかったペン!」
「ここまで運んで来たけど、どうするギン?」
「どうするペンって言われてもペン!食べる訳にもいかないだろペン?」
「当たり前だギン!」
「生きてるのかペン?」
「生きてるだろギン?」
「ペシペシ!」
「おいギン!何やってるんだギン!」
「ポムポムって音がすると思ってペン!」
「思うなギン!音がするのは、こいつだけだギン!」
「スヤスヤ。」
「んっん~ん。」
「おいペン!女の子が目を覚ますペン!」
「ん?ここは・・・どこ?」
「おいペン!」
「何だギン!」
「何か言ってるみたいだけど何を言っているのか分からないペン!」
「当たり前だギン!相手は人間だギン!言葉を理解出来る訳ないだろギン!」
「知らなかったペン!今日、二度目の大発見だペン!」
「お前が物事を知らなすぎなだけだギン!」
「あ~っ!!」
「おいペンギン!俺達を指差して何か言ったペン!」
「うわ~!本物のペンギンだ~!!しかも三匹もいる~!かっわいい~!おいしょっと!」
「お、おいペン!抱きかかえられたペン!」
「そうだなギン!」
「呑気に見てないで助けろペン!こいつきっと食べる気ペン!!」
「あ~ん!そんなに暴れないで!何でだろ?食べられると思ってるのかなぁ?怖がらなくても大丈夫だよ?」
「スリスリ。」
「お、おいペン!顔と顔をスリスリしてきたペン!!やっぱり食べる気だペン!!早く助けろペン!!」
「落ち着けギン!食べようとなんかしてないギン!むしろ俺等に会えて嬉しがってる感じだギン!」
「本当かペン?」
「本当だギン!」
「あっ!おとなしくなった。ごめんね。驚かしちゃったよね?はい。下ろしてあげるね。」
「本当だペン!」
「だから言ったギン!」
「そうだ!忘れてた!初めまして!」
「ペコ。」
「今度は、頭を下げたペン!」
「とりあえず真似しとくギン!」
「ペコ。」
「ペコペコペコペコ。」
「やり過ぎだギン!」
「多くやった方の勝ちなんだろペン?」
「いつ決まったんだギン!」
「あっはは~!かっわいい~!!」
「パチパチパチ!」
「今度は、手を叩いたペン!」
「とりあえず真似しとくギン!」
「パタパタパタ!」
「パタパタパタ!」
「無理だペン!」
「俺等の腕の長さじゃ不可能だギン!」
「かっわいい~!ん?こっちのペンギンさんは、寝てるのかな?」
「おいペン!今度は、こいつを見てるペン!これは、チャンスだペン!」
「いったい何のチャンスなんだギン?」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「なっペン?」
「なっギン?じゃないギン!どんなチャンスなんだギン!」
「うわ~!ポムポムって音がした~!やらしてもらお~っと!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「おもしろ~い!ペンギンってお腹叩くとポムポムって音がするんだ~!」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「おいギン!何か間違った知識を植え付けてないかギン?」
「考え過ぎペン!あんなに楽しそうにポムポムしてるペン!そしてすかさずこうだペン!」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「何で~!三回叩いたのにポムポムって二回しか音がしな~い!ふしぎ~!」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「あっはは~!たのし~!」
「えっへんペン!」
「何で得意気になってるギン!」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシペシ!」
「ポムポム。」
「ペシペシ!」
「ポムポム。」
「うん!満足!満足!」
「ん?止めたペン?」
「きっと無意味な満足感を得たんだろギン?」
「さ~てと!もう帰らないとパパとママに怒られちゃうや。内緒で来ちゃったしね。遊んでくれてどうもありがとう。」
「おいペン!ガキの分際で俺達の頭を撫でてるペン!」
「きっと悪気があってやってる訳じゃないギン!」
「おいペン!ガキがどっか行くみたいだペン!」
「きっと家に帰るんだろギン?」
「バイバ~イ!」
「手を振ってるペン!」
「とりあえず真似しとくギン!」
「ペチペチペチ!」
「ペチペチペチ!」
「おいペン!ところで帰るっていったいどこへペン?」
「知る訳ないだろギン!」
「おいペン!さっき落ちて来た場所で立ち止まったペン!」
「ブワ~ッ!!」
「お、おいペン!」
「信じられないギン!」
「背中から羽が生えたペン!!」
「ブワ~サッ!ブワ~サッ!ブワ~サッ!ブワ~サッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・!?」
「行ったペン!」
「行ったギン!」
「飛んでったペン!」
「飛んでったギン!」
「あれは天使ポム!」
「起きたのかペン!」
「本当かギン?」
「本当だポム!」
「そうだったのかギン!」
「それにしてもよく寝てたなペン!」
「寝てないポム!僕は、最初から起きてたポム!寝たふりしてただけポム!」
「何だとペン!おいペン!だったらもしかしてペン!」
「そうだポム!あれは僕が全部ポムポムって言ってただけポム!ペンギンのお腹を叩いてポムポムなんて音がするはずないポム!」
「ギッギッギッ!そんな事だろうと思ったギン!」
「よくも騙してくれたなペン!!」
「ポッポッポッ!楽しかったんだから別にいいポム!」
「ペッペッペッ!それもそうだなペン!」
「そうなのかギン?」
「そんな事よりポム!寝たふりしたらお腹が減ったポム!」
「何だそれギン!」
「じゃあ行くかペン!」
「行くポム!」
「やれやれだなギン!」
「ザバーン!」
「ザバーン!」
「ザバーン!」

とどのつまり僕等は、三匹のペンギンなんです。でも、天使と一緒に遊んだペンギンなんて、きっと僕等三匹だけだと思います。

第四十五話
「三匹のペンギンと天使」

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コメント

あは(●´艸`)カワイイ♪

投稿: 愛莉 | 2007年12月 4日 (火) 15時07分

ペンギン好きなんですよねぇ~。
コメントありがとうございました。

投稿: PYN | 2007年12月 4日 (火) 19時34分

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