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2007年8月15日 (水)

「第六十一話」

「ギギ・・・・・・ギギギ・・・・・・。」
「おかしいなぁ?」
「ギギ・・・・・・ギ・・・・・・。」
「変だなぁ?」
「ギ・・・・・・・・・ギギ・・・。」
「こうかなぁ?」
「ギギギ・・・・・・ボフッ!」
「うわぁ!?煙り出てきちゃったよ。」
「プシュ~・・・・・・・・・。」
「止まっちゃったよ。」
「ガチャッ。」
「どうしたのお兄ちゃん?何か凄い音がしたけど?」
「別に・・・・・・・・・。」
「ああーっ!!」
「馬鹿!大きい声出すなよ!父ちゃんに気付かれちゃうだろ!」
「パパに見つかったら怒られるよぉ。」
「そんなの分かってるよ。だから修理しようとしてたんだよ!いいか?でもこれは、兄ちゃんが壊したんじゃないからな。兄ちゃんが見つけた時には、もう止まりかけてたんだからな。」
「本当に~?」
「本当だって!」
「また、何とかごっことかして遊んでたら壊しちゃったんじゃないの?」
「違うって!これで何とかごっこなんかしないよ!」
「本当の本当に~?」
「信じろよな!」
「じゃあ、おやつ半分くれたら信じてあげる!」
「なっ!?しょうがないなぁ。分かったよ。おやつ半分な!」
「やったぁ!!」
「だから誰にも言うなよ!」
「分かってるって!」
「さてと、あとはこれをどうやって修理するかだな。」
「そんなの簡単だよ。」
「お前、直せるのか?」
「このままほっとけばいいんだよ。」
「あのなぁ。それで済むんだったら最初からそうしてるよ。どうせこれを父ちゃんが見つけたら、兄ちゃんが呼び出されて怒られるんだぞ?だったら修理出来なくても修理してみた方がいいだろ?」
「何かよく分からないけど、お兄ちゃんがそうしたいって言うなら、あたしも手伝う!」
「じゃあ、兄ちゃんが修理するから、お前はドアの所に立って父ちゃんが来ないか見張っててくれ。」
「ママは?」
「母ちゃんもダメ!」
「何とかマンとか何とか仮面とか何とか警備隊とかは?」
「そう言うヒーロー系も全部ダメ!」
「お兄ちゃん好きじゃん!」
「好きだし会えたら嬉しいけど、とにかく今は誰でもいいからこの部屋に近付く者がいたらお前が遠ざけてくれればいいの!」
「遠ざけるって?」
「遊ぼう!とか何とか言ってリビングとか外に連れて行けばいいんだよ。」
「映画観に行きたいなぁ。」
「映画観に行きたい!でもいいよ。」
「やったぁ!!」
「じゃあ頼んだぞ!」
「ラジャー!」
「さてと、どうしようかなぁ?」
「お兄ちゃん!」
「誰か来たのか!?」
「ううん。」
「何だよ驚かすなよな!どうしたんだよ?」
「パパって、何でそれを大事にしてるのかなぁ?」
「さあね?大事だからだろ?」
「ねぇねぇ。もしかしてパパって殺し屋とかスパイとかで国からの依頼を受けて働いてる謎の組織の一員なんじゃないの?」
「何かいろいろごちゃ混ぜんなってるぞ?」
「きっとそれを使って陰ながら地球の平和とかを守ってるんだよ!」
「スーツ着てか?」
「スーツマンだ!」
「あんなに太ってか?」
「デブッチョマンだ!」
「ハゲてるのにか?」
「ツルッパゲ仮面だ!」
「何で仮面かぶってんのにパゲばれてるんだよ。」
「そこだけ出てんの!」
「むしろそこを何かで隠したい気分だろ。って、父ちゃんはハゲてるけどツルッパゲじゃないぞ?」
「電撃メガネ!」
「メガネしてないだろ!だいたいあの父ちゃんが正義のヒーローな訳ないだろ!カロリー制限も守れないのに地球の平和が守れる訳がないっての!」
「そっかぁ。」
「そうだよ。」
「じゃあ、逆にそれを使って地球を支配しようとしてる悪者の親玉だったりして!」
「ないない。毎日、夕ご飯の時に父ちゃんの愚痴を聞いてるだろ?会社で部下もまとめられないのに、悪者の下っ端をまとめられる訳がないっての!」
「でもあれって部下の人達が言う事を聞いてくれないからなんでしょ?」
「真実は違うと思うな。父ちゃんって柔軟性ないし、ボキャブラリないし、自分の言った事が間違ってても曲げない頑固者だし、そこ指摘されると怒り出すし、さらに自分が怒ってる事に怒り出すしさ。部下の人達も苦労してると思うよ?ほら、ファミリーレストランに行った時もそうだろ?」
「確かに!ファミリーレストランではいろいろあったなぁ。」
「旅行の時もそうだろ?」
「確かに!旅行の時もいろいろあったなぁ。」
「だから悪の親玉なんか絶対に無理無理。」
「だったらそれって本当に何なんだろう?」
「知らないよ。ガラクタなんじゃないか?」
「でもパパって休みの日には、綺麗に洗ったりしてるよね?」
「してるしてる!話し掛けちゃったりもしてるよな!」
「うんうん。してる!それからそれから!乗っかって動かしてたりもしてる!」
「子供みたいにはしゃいでな!」
「写真撮ってアルバムにしたりしてるよね!」
「それをニヤニヤ笑いながら見てるしな!」
「お風呂も一緒に入ったりしてるよね!」
「そうそう!綺麗に洗ったのに、また一緒にお風呂に入るんだよな!しかも一緒に鼻歌なんか歌っちゃったりしてさ!」
「パパもそれも音痴なんだよね!」
「母ちゃんに毎回、怒られてるもんな!近所で有名らしいぞ?」
「そうなんだぁ!」
「それに、こいつって今日は緑色してるけど、昨日は赤だったし一昨日は青だったもんなぁ?」
「形だって大きさだっていろいろ変わるよね?」
「感触だって、今日カチカチだけど昨日はネチャネチャで、一昨日はドロドロだったもんなぁ?」
「ねぇお兄ちゃん?」
「何だ何だ!どうしたどうした!」
「ゲッ!?父ちゃん!?」
「パパ!?」
「お前!見張ってろって言ったろ!」
「ごめん。お兄ちゃんの方を向いててパパに気付かなかった。」
「何をそんなに二人で楽しそうに会話をしてるんだ?父さんも入れてくれよ。」
「何でもないよ父ちゃん!」
「そうそう。お兄ちゃんがあれを壊しちゃったりなんかしちゃってないからね!あっ!?」
「なに!?」
「馬鹿!」
「ごめんお兄ちゃん・・・・・・・・・。」
「どきなさい!」
「違うんだよ父ちゃん。気付いた時にはこれがさぁ。」
「な~んだ。驚かすんじゃないよ。」
「へ?」
「ただの電池切れじゃないか。」
「電池!?父ちゃんこれって電池で動いてたの?」
「当たり前じゃないか!よし!これで直ったぞ!」
「ギギギギギ・・・・・・ギ。」
「本当だ!?」
「よかったねお兄ちゃん!」
「そんな事よりも、今日のお昼はファミリーレストランに行くから二人とも用意してきなさい。」
「レストラン!?やったぁ!チョコレートパフェ食べてもいい?」
「いいぞ!何でも好きなものを食べなさい。」
「わーい!」
「ほら、お前も用意してきなさい。」
「そうなんだ。電池だったんだ。でも父ちゃん?」
「何だ?」

第六十一話
「これ何?」

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コメント

カチカチ、ネチャネチャ、ドロドロ?緑、赤、青?電池で動く?

ひょっとして、ひょっとしたら、PYNさん!

……catfaceンなわけないので、メリークリスマスは書きそびれましたので、どうかよいお年をお迎えくださいhappy01

今年は、本当に大変でしたcoldsweats01

来年はよい年に!

また、ハッピーニューイヤーにお邪魔しますcatface

投稿: MASSIVE | 2011年12月28日 (水) 21時32分

ひょとしたら、ひょとする事って、ひょっとして、あるのかもしれませんよ?

MASSIVEさん!メリークリスマス!

そしてそして、良いお年を!

来年も今年とまったく同じ感じで綴らせていただきます。

ハッピーニューイヤーにお待ちしてまーす!

コメントありがとうございました。

投稿: PYN | 2011年12月30日 (金) 21時31分

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