« 「第百九十九話」 | トップページ | 「第二百一話」 »

2010年4月14日 (水)

「第二百話」

「た、助かったよ。一人で残業してたらいきなり悪が現れて、キミが駆け付けてくれなかったら、今頃いったいどうなっていたことか。とにかく、ありがとう。」
「いえいえ、礼には及びません。これが僕の使命ですから。それより社長さん?気を付けて下さいね。この辺りは、悪がウヨウヨしていて!」
「ウヨウヨ?」
「そこら中から、ウジャウジャ涌き出て来るんですからね!」
「ウジャウジャって、それじゃあ、気を付けようもないじゃないか。」
「まあまあ、社長さん。そんなにカツラをズラしながら興奮しないで、落ち着いて下さい。」
「妻には内緒だぞ?」
「もちろん!」
「って、誰がカツラだ!このツルピカのどこがカツラだ!!」
「大丈夫!安心して下さい!」
「何をだね?」
「だから、僕がいるんじゃないですか!」
「ああ、話、戻ってんのか。そ、そうだったな。キミがいてくれれば、この街は安心だな、メガネマン。」
「違いますよ。社長さん!」
「は?」
「僕は、メガネマンではありませんよ?」
「えっ!?そうだったのか!?私は、ついメガネマンかと、それはすまんかった。で?メガネマンではないキミはいったい!」
「僕の名は、メガネマンではなく!

第二百話
掛けてないけどメガネマン!!」

「・・・・・・・・・いや、やはりいつものメガネマンではないか。」
「社長さ~ん!だから、掛けてないんですって!」
「知らんよそんな所ゴリ押しされても!だいたい、掛けてないなら、メガネマンじゃないだろ!助けてもらっといてこの態度はすまんと思うが!」
「そうですよ!助けてもらっといて何なんですか!その態度は!!」
「だから、謝ったじゃないか。」
「ズボンのチャック全開で恥ずかしい!それでも社長さんですか!」
「いや、これは態度と言うか大便終わりに悪に襲われた不慮の事故だよ。社長室に辿り着くまでに、逆によくぞチャック全開までの状態へ持って来たなと言った具合だよ。」
「社長さん?」
「ん?」
「100点と99点。その差は僅か1点ですが、その1点は!地球から土星程の距離に等しい!」
「無茶苦茶言うなキミは・・・・・・・・・まあでも、100点との差がどれ程あろうが、99点ならいいじゃないか。」
「社長さんは、ズバリ61点!!」
「何が?採点方式も採点基準も何もかもが不明点だらけじゃないか!」
「人、としてです!」
「心外だよ!そりゃキミ!心外ってヤツの何者でもないってもんだよキミ!何で、掛けてもないのにメガネマンと名乗っているキミに点数を付けられなきゃならんのだ!」
「社長さん!」
「何だね!」
「助けてもらっといてその態度ですか!」
「こりゃすまん。って、それとこれとは話が別だっ!!」
「・・・・・・・・・。」
「おい!」
「・・・・・・・・・。」
「おい?」
「・・・・・・・・・。」
「聞いてるのか?」
「・・・・・・・・・。」
「メガネマン!!」
「・・・・・・・・・。」
「掛けてないけどメガネマン!!」
「お呼びですか?」
「なぜ急に黙る!」
「これは、助けてもらっといて、あんな態度の社長さんへの成敗です!」
「何を成敗される事があるか!」
「客観的に見たら気持ちの悪い人!の刑です。」
「ガキかキミは!」
「ガキではないですが、まだ未成年です。」
「そうだったのか!?」
「まあ、人からよく老け顔ですねって言われますけどね。これでも未成年なんですよ!」
「キミを老け顔だと言ってるヤツに会ってみたいもんだ。」
「・・・・・・・・・。」
「ん?」
「・・・・・・・・・。」
「何だ?」
「・・・・・・・・・。」
「また、訳の分からん刑が始まったのか?」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「掛けてないけどメガネマン!!」
「い、いきなり大声出したりしたら、ビックリするじゃないか!何なんだねいったい!」
「暇だったので、社長さん驚かし!と言うミニゲームをしてみました。」
「迷惑だ!果てしなく迷惑な遊びだよキミ!あそうそう、思い出した。だから、何で掛けてないのにメガネマンなんだ?」
「名残です!」
「ああ、以前は掛けてたって事か。なるほどな。しかし今は掛けてないんだからメガ」
「以前も掛けてません!」
「はあ?なら、名残ってのは何なんだね。」
「おそらく先祖の誰かが掛けていたので!」
「先祖の誰かが掛けててもおかしな話なのに、それが頭におそらくが付いた日にはキミ!お手上げだよキミ!」
「じゃあ、僕も!」
「キミまで、お手上げをやらんでいい!キミが、お手上げでお手を上げたら、私はいったい何にお手上げでお手を上げているのか分からなくなるだろうが!」
「上げませんけど?」
「キミね。そう言うのをややこしいと言うんだよ?」
「よく言われます!ピース!」
「褒め言葉としてみんな言っているんじゃないんだよ!何がピースだ!」
「してませよピース。」
「ああもう!止めどなくややこしいヤツだな!ヒーローなんだろ?」
「掛けてないけどメガネマン!!」
「いいのか?」
「掛けてないけどメガネマン!!」
「こんな所で油売ってて!」
「掛けてないけどメガネマン!!」
「街には、悪がウヨウヨでウジャウジャなんだろ?」
「今の3パターンの決めポーズで、どれが1番カッコ良かったですか?」
「知るか!」
「掛けてないけどメガネマン!!僕は、この2番目のが良いと思うんですよ!」
「んじゃあ、それでいいじゃないか!」
「掛けてないけどメガネマン!!あやっぱり、元々のが1番良いや!」
「何でもいいから早く困っている人の所へ行ったらどうだ!」
「社長さん!」
「何だ!」
「良い事言いますね!さすが社長さんだ!」
「え?そ、そうか?」
「62点!!」
「早く行けーっ!!」
「さらばだーっ!!」
「何が、さらばだ、だよまったく・・・・・・。い、行ったか?・・・・・・・・・・・・行ったようだな。まったく、根は凄くいいヤツなんだろうが、とんだ正義のヒーローもいたもんだ・・・・・・・・・。」
「わっ!!」
「うわぁっ!!って、私を殺す気かーっ!!」

第二百話
「透明人間ヒーロー!
  掛けてないけどメガネマン!!」

|

« 「第百九十九話」 | トップページ | 「第二百一話」 »

コメント

こんばんは♪MASSIVE と申します。
私は先月からココログをはじめました。
SS読ませていただきましたが、どこかコントの脚本っぽい印象を受けました。
面白いところもあり、わからないところもあり……。
余談ですが、「ココフラッシュ」の機能が「ココログ広場」なるコミュニティのような機能になるようなので、よろしかったら「小説」カテゴリにご登録を。現在14名登録しております。
ストックを膨大に持っていらっしゃるので、時々遊びに来て、第一話から制覇を目標にしたいと思います♪
お邪魔しました♪

投稿: MASSIVE | 2010年4月15日 (木) 19時27分

コメントありがとうございます。
セリフだけのとかあったりするんで、ちょっと脚本ぽいですよね。まあ、ちょっとと言うか、まんまっぽいのもありますが・・・・・・。
面白かったり、わからなかったり、でも何と無く雰囲気で楽しんでもらえれば良いです。
また、暇潰しに喫茶店感覚で立ち寄ってみて下さい。

投稿: PYN | 2010年4月15日 (木) 21時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/121942/34122408

この記事へのトラックバック一覧です: 「第二百話」:

« 「第百九十九話」 | トップページ | 「第二百一話」 »