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2010年11月10日 (水)

「第二百三十話」

「じゃあ、僕から話そうかな。」
彼を仮に、Aと呼ぼう。
「てか、いっつもアンタからなんじゃない?」
彼女を仮に、Bと呼ぼう。
「まあまあ、誰から話し始めたって同じなんだからいいじゃないですか。」
そして、彼を仮にCと呼ぼう。
「でもでも、他のメンバーを待たないで始めちゃっていいわけ?」
Bは、言った。
「まあ、そのうち来るんじゃなくって?来たら来たで、他の話をすればいいのですから、まさか?話を1つだけしかご用意していないおっちょこちょいは、いらっしゃらないと思いますが?」
更に彼女を仮に、Dと呼ぼう。
「じゃあ、僕から話すね。確か今日のお題は、真実、だったよね。」
Aは、言った。
「そのとおりですわ。」
Dは、言った。
「さあさあ、もったいぶらずに始めちゃって下さい!」
Cは、言った。
「真実・・・・・・。」
Aは、ゆっくりと語り始めた。
「実は、僕。未来から来たんだ。」
「うっそ~!」
「シー!人が話し終わるまで、黙って聞いているのが此処でのルールですよ。」
「は~い。」
Aの話をBが遮り、それをDが注意し、それにBが答えた。
「信じられないかもしれないけど、僕はタイムマシーンに乗ってこの時代に来た未来人なんだ。」
Aは、言った。
「ちょっといいですか?」
Cは、言った。
「何だい?」
Aは、言った。
「証明出来ない真実ってのは、嘘になります。嘘は、お題から外れます。お題から外れるって事は、です。この会から除名されるって事になります。」
Cは、言った。
「もちろん、それは分かってるよ。」
Aは、言った。
「では、証明してもらえますか?」
Cは、言った。
「ここに7枚の封筒がある。これらの中には、これから1週間の間で、ニュースに取り上げられる大きな事件をタイムマシーンで見て来て書いた紙が入ってる。これをメンバーの誰でもいいから誰か7人が厳重に保管しといてよ。で、次回の時に内容が外れてたら、僕は除名でいいよ。」
Aは、言った。
「な~んだ。次回までのお預け的な話か~。アンタ、そう言う次回に繋ぐようなイライラする話、多いよ?」
Bは、言った。
「遊び心って言って欲しいな。」
Aは、言った。
「まあでも、貴方のその余裕な感じが、未来人である事を証明しているように思えなくもないですわね。」
Dは、言った。
「まあね。タイムマシーンで除名されてない自分の姿を見たからね。で?次は誰?」
Aは、言った。
「では、わたくしが話します。」
Dは、言った。
「OK~!」
Bは、言った。
「実は、わたくし、不老不死なんです。今年で丁度、1万歳になります。」
Dは、言った。
「いやいやいや、ちょっと待って下さいよ。未来人の次は大昔人ですか?いくらなんでも不老不死をどう証明するんです?」
Cは、言った。
「1万歳を証明する事は、少し難しいかもしれませんが、不死だけならこの場で簡単に証明出来ますわ。」
Dは、言った。
「自殺するって事?」
Aは、言った。
「わたくしの手にあるのは、小型の爆弾です。今から自爆します。」
Dは、言った。
「じ、自爆!?」
Bは、言った。
「心配なさらないで下さい。威力は、わたくしが木っ端微塵になる程度ですから、では参ります。」
Dは、言った。
「マジ~!」
Bは、言った。
「ボム!」
間も無くして爆発音と共に部屋中に、いろいろ飛び散った。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
そして、部屋中が沈黙に包み込まれた。
「いやいやいや、本当に自爆しちゃいましたよ!?」
そんな中、Cが口を開いた。
「不死じゃなかったら一大事だね。」
Aは、言った。
「笑ってる場合じゃないし!これって、マジヤバくない?」
Bは、言った。
「マジヤバくないですわよ。」
Dは、言った。
「・・・・・・本当に不死だった!?」
Cは、言った。
「なんなら、もう一度やってみましょうか?」
Dは、言った。
「いい!いい!分かったから!自爆は、もう勘弁して!」
Bは、言った。
「そうですか。では、次は誰ですか?」
Dは、言った。
「んじゃあ、お口直しのスイーツ的なアタシ!」
Bは、言った。
「スイーツねぇ・・・・・・。」
Aは、言った。
「何か?」
Bは、言った。
「何も。」
Aは、言った。
「んじゃっ!アタシね!」
Bは、言った。
「宜しくお願いします。」
Cは、言った。
「実は、アタシね。魔法使いなの!テへッ!」
Bは、言った。
「テへッ!じゃないですよ!テへッ!じゃ!」
Cは、言った。
「いや、真実みたいだよ。」
Aは、言った。
「そうみたいですわ。」
Dは、言った。
「2人して何を言ってるんです。」
Cは、言った。
「なら、どうして僕らは、宙に浮いてるの?」
Aは、言った。
「何ですと!?」
Cは、言った。
「だ~から!魔法使いだって言ったじゃ~ん!」
Bは、言った。
「これは、信じざるを得ないですね。って、ちょっと!ゆっくり降ろして下さいよ!」
Cは、言った。
「疑った罰よ!で?次は、アンタの番でしょ?」
Bは、言った。
「私?ああ、そうらしいですね。まだ他のメンバーも来てないみたいですしね。」
Cは、言った。
「お願いしますわ。」
Dは、言った。
「で、どんな真実?」
Aは、言った。
「くんだらないのだったら、蛙に変えるから!」
Bは、言った。
「実は私、死神なんです。」
Cは、言った。
「さっきから人の事を、とやかく言ってるくせして、アンタが1番厄介じゃん!どうやって証明する気なのよ!」
Bは、言った。
「まさか、僕らを殺したりしないよね?」
Aは、言った。
「わたくしは、殺してくれるなら、それは逆にとっても助かりますわ。」
Dは、言った。
「さすがに仲間を殺したりは、しませんよ。」
Cは、言った。
「なら、どうやって証明すんの?」
Bは、言った。
「私の顔、ガイコツなんです。見てもらえば1発なんです。」
Cは、言った。
「また随分と、典型的な。」
Aは、言った。
「しかしそれは、残念ながらルールとして認められませんわ。」
Dは、言った。
「ああ、そうでしたね。」
Cは、言った。
「はいーっ!除名ーっ!」
Bは、言った。
「除名って!ちょっと待って下さいよ!だったら、だったらこう言うのはどうでしょう?ガイコツな私の顔を触ってみると言うのは?そしたら、ガイコツだって分かると思いますよ!」
Cは、言った。
「・・・・・・・・・いいですわ。そうしましょう。」
Dは、言った。
「うわ!死神って本当に存在するんだ。」
Aは、言った。
「きも~!!!」
Bは、言った。
「きもって言わないで下さい!」
Cは、言った。
「ほぉ!本当に死神とはのぅ。さて次は、わしが話そうかのぅ?」
彼を仮に、Eと呼ぼう。
「いつの間に!?」
Cは、言った。

第二百三十話
「暗闇会」

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