« 「第二百四十一話」 | トップページ | 「第二百四十三話」 »

2011年2月 2日 (水)

「第二百四十二話」

「大先生!どうにかお願いしますよ!」
「アタシもねぇ。この業界長いけど初めてですよ。ヒーローを守るヒーローを考えてくれと言われたのは・・・・・・・・・。」
「大先生!そこを何とか!お願いします!!」
「正直、戸惑ってますよ。」
「大先生ともあろうお方が、何を戸惑っていらっしゃるんですか!今の時代、単なるヒーローってだけではダメなんですよ!特撮も時代の流れと共に変わって行かなければならないんですよ!」
「そうなの?」
「そうですよ!」
「でもさぁ?でもだよ?その、ヒーローを守るヒーローは、ヒーローだけを守るの?」
「そうです!」
「じゃあ、じゃあだよ?チビッコ達は、誰が守る訳よ。」
「ヒーローを守るヒーローに守られているヒーローが守ります!」
「じゃあさぁ?ヒーローを守るヒーローがだよ?例えば、ヒーローを守りに行く途中で、怪人に襲われそうなチビッコを目撃したらどうするの?」
「無視です!」
「無視!?」
「ヒーローを守るヒーローは、あくまでヒーローを守るヒーローです!」
「ちょっと待ちなさいよ。なら、ならばその怪人に襲われそうなチビッコは、誰が守るんです?」
「ですから大先生!チビッコを守るのは、ヒーローに守られているヒーローの仕事なんですよ!だから、ヒーローを守るヒーローは、1秒でも早くヒーローに守られているチビッコを守るヒーローを助けなければならないんです!でないと、でないとです!チビッコが怪人に連れ去られてしまいます!一大事です!」
「ヒーローを守るヒーローは、ヒーローに守られているヒーローをピンチに追い込む程の怪人より強いって事だよね?」
「勿論です!でなければ、ヒーローを守るヒーローが勤まりません!」
「なら、チャチャッと、チャチャチャッと、怪人に襲われそうな、一大事に巻き込まれそうなチビッコをだよ?助けて上げちゃえばいいじゃないの。ヒーローに守られているヒーローを窮地に追い込む程の大ボスに勝てるなら、チビッコを襲う程の中ボス以下なんて楽勝でしょ?」
「大先生!何をトンチカンな事を言っているんですか!」
「アタシ、何かトンチカンな事を言いました?」
「言いましたよ!ヒーローを守るヒーローが、怪人に襲われそうなチビッコを助けてしまったら!ヒーローに守られているヒーローは、いったい誰を助ければいいんですか!」
「いや、何を言ってるのかサッパリですよ?その時々な感じでやればいいでしょ。」
「またトンチンカンな事を!」
「アタシ、また何かトンチカンな事を言いました?」
「言いましたよ!だったら、ヒーローに助けられるサイドの一般人はですよ?いいですか?」
「いいですよ。ヒーローに助けられるサイドの一般人は?」
「より確実に助けられたいと切に願っている訳ですよ!」
「まあ、そうでしょうね。」
「そしたらですよ?考えてもみて下さい?ヒーローを守るヒーローが、ヒーローを守らずにチビッコを守ってしまったら!チビッコ達は、次から怪人に襲われそうになった時には、ヒーローを守るヒーローにお願いしよう!うん!そーだ!そーだ!絶対そーだ!ってなっちゃうんですよ!」
「そうなっちゃうんですか?」
「なります!するとどうです?どうなります?」
「どうなるんです?」
「ヒーローに守られているヒーローは、全く出動要請が無くなり!この世界には、ヒーロー難民が溢れかえってしまうんです!」
「ヒーロー難民って、何ですか?」
「ヒーロー難民は、ヒーロー難民ですよ!」
「ヒーロー難民ですか。」
「ヒーロー難民ならまだいい方ですよ!仮に、ヒーローを守るヒーローが、ヒーローに守られているヒーローを助けに行く途中で、怪人に襲われそうなチビッコを助けている間に、ヒーローに守られているヒーローが、ヒーローを守るヒーローに助けてもらえずに、ヒーローに守られているヒーローを怪人が殺してしまったらどうするんですか!」
「えっ?ちょっと!?えっ?」
「ですから!ヒーローを守るヒーローが、ヒーローに守られているヒーローを助けに行く途中で、怪人に襲われそうなチビッコを助けている間に、ヒーローに守られているヒーローが、ヒーローを守るヒーローに助けてもらえずに、ヒーローに守られているヒーローを怪人が殺してしまったらどうするんですか!」
「ん?んん?ちょっと、もう1度、お願いします。何か頭の中がゴチャゴチャにこんがらがっちゃって、ゆっくりお願いしますよ。」
「いいですか?ヒーローを守るヒーローが、ヒーローに守られているヒーローを助けに行く途中で、怪人に襲われそうなチビッコを助けている間に、ヒーローに守られているヒーローが、ヒーローを守るヒーローに助けてもらえずに、ヒーローに守られているヒーローを怪人が殺してしまったらどうするんですか!」
「もう1回!」
「えっ!?ヒーローを守るヒーローが、ヒーローに守られているヒーローを助けに行く途中で、怪人に襲われそうなチビッコを助けている間に、ヒーローに守られているヒーローが、ヒーローを守るヒーローに助けてもらえずに、ヒーローに守られているヒーローを怪人が殺してしまったらどうするんですか!」
「もう1回!」
「もういいですよ!分からなくても!とにかく簡潔に話すなら!チビッコを守るヒーローが減り、世の中はヒーロー不足に陥ってしまうんです!」
「ヒーロー不足って何?」
「ヒーロー不足は、ヒーロー不足ですよ。」
「ヒーロー不足ねぇ?でも、ヒーローを守るヒーローがいるじゃありませんか。」
「しかしですね。大先生?ヒーローを守るヒーローが、ヒーローを守るヒーローの掟を破った段階で、ヒーローを守るヒーローは、ヒーロー失格なんですよ!」
「それ、無かったよね?その設定、後付けでしょ?今、考えたでしょ?」
「いいえ!言い忘れていただけです!」
「それなら、今までの説明いらないでしょ。あれだね。どうしてもアタシにヒーローを守るヒーローを考えて欲しいんだね。」
「はい!大先生が、よっしゃ!なら、ヒーローを守るヒーローを考えよう!と、首を縦に振ってくれるまで、僕はどんな汚い設定を使ってでも妨害するつもりです!」
「はあ、やれやれですね。分かりましたよ。君の熱血漢には負けました。」
「て事は!大先生!」
「うむ。いいでしょう!ヒーローを守るヒーロー!面白そうじゃありませんか!」
「だ、大先生!」
「考えましょう!」
「ありがとうございます!それでですね?大先生?」
「ん?何ですか?」
「話の流れ次いでにヒーローを守るヒーローの次回案なんですけどね?」
「気が早いね。一応、聞いときましょうか?」
「ヒーローを守るヒーローの次回作はズバリ!ヒーローを守るヒーローを守るヒーローです!」

第二百四十二話
「だからヒーローは死なないっ!!」

|

« 「第二百四十一話」 | トップページ | 「第二百四十三話」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/121942/38709255

この記事へのトラックバック一覧です: 「第二百四十二話」:

« 「第二百四十一話」 | トップページ | 「第二百四十三話」 »