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2012年8月15日 (水)

「第三百二十二話」

「で?大事な話って何だよ。」
「俺、年内には、ハイジャックしようと思ってるんだ!」
「なっ!?お前なぁ?アイスコーヒー吹き出しそうになるような事を言うなよな!」
「いや若干、吹き出したから!」
「本来なら、アイスコーヒーまみれだ!何だよ年内には、ハイジャックしようと思ってるんだ、って!」
「だから、年内には、ハイジャックしようと思ってるんだ、だよ。」
「お前さぁ?ハイジャックって何なのか知って言ってるんだよな?ボランティアとかの類いじゃないってのを分かって言ってるんだよな?」
「飛行機を乗っ取る事だろ?」
「そうだよ!何で知って分かってるのに、年内には、ハイジャックしようと思ってるなんて宣言するんだよ!ハイジャックって、悪い事なんだぞ?」
「ハイジャックって、悪い事だよ。」
「何で悪い事をしようと思ってんだよ!そんなの親友から聞かされたら俺は、全力で止めるに決まってんだろ!」
「でも、俺達来年で35だろ?やるなら今年しかないと思ってさ。」
「いや、でもの意味が分からない!じゃあ何か?お前は、来年35になるからって理由で、そんな理由で年内には、ハイジャックしようと思ってるのか?」
「理由としては十分過ぎるだろ!」
「いや、ハイジャックって別に何かしらのプロテストとかじゃないんだし、生きてる間にやらなくていい事の1つだし、えっ?何なの?何かお前、気持ち悪いよ。お前のその思考が気持ち悪いよ。」
「気持ち悪いは、言い過ぎだろ。何も気持ち悪い事をしようとしてる訳じゃないんだしさ。」
「気持ち悪い事をしようとしてないけど、とても悪い事をしようとしてるんだぞ?ちょっと耳にピアス空けるのとは、訳が違うんだぞ?」
「とても悪い事だってのは、重々承知さ!」
「なら何でハイジャックに行き着く!そして何故に、ちょっと偉そうなんだ!」
「俺達来年で35なんだぞ?」
「いやだから何なんだよ?その35になるからとかって考え!35が何なんだよ!35になる前にハイジャックをしなきゃいけない法律なんてないだろ?みんな普通に35になってんだよ!だからお前も、極々自然に35を迎えろよ!」
「静かにか?」
「静かにだよ!」
「ケーキやプレゼント無しか?」
「ケーキやプレゼントは、俺が用意してやるよ!」
「本当か?」
「本当だよ!他の奴等も呼んで盛大にお前の35を祝ってやるよ!」
「歌とかダンスありか!」
「歌とかダンスありだ!」
「ゲームとかダンスありか!」
「ゲームとかダンスありだ!」
「マジックとかダンスありか!」
「マジックとかダンスありだ!ってダンス!さっきから何かと言えばダンス!1回言えばいいだろ!」
「何回言ってもいいだろ?俺はその日、主役なんだぞ?王様なんだぞ?」
「主役だが王様ではない。ってその日な!話はあくまでその日な!今じゃないから!」
「ハイジャックとかダンスありか!」
「ほらまたハイジャック出て来たよ!何でハイジャック出て来きちゃった!それ無しでの誕生日パーティーだろ?」
「お前が機長な。」
「ああ、何?誕生日パーティーでハイジャックごっこをやりたいって話?」
「で、俺は管制塔のオペレーター!」
「何してんの!何で機外にいんの!流れ的に、絶対お前が当機をハイジャックしなきゃだろ!」
「いやでも、あんだけハイジャックは悪い悪いって言われたら出来ないっしょ!」
「誰?急に!?そこはごっこなんだからハイジャックしていんだよ!てか、じゃあ何でハイジャックとかダンスありか!って聞くんだよ!」
「お前はあれか?俺の誕生日パーティーでもそんなにキレまくってんのか?」
「いやキレまくらないよ。誕生日パーティーの時は、お前を全力で祝うよ。」
「俺は、キレまくってるけどな!」
「何でだよ!常時お前の身に何が巻き起こってんだよ!」
「うるさい!ってキレまくってけどな!」
「誕生日パーティーだぞ?何でしめやかに行わなきゃなんないんだよ!だったらまず、お前が熱望してたダンスは出来ないからな!」
「だからキレまくってんだよ!」
「病気か!」
「病気か?かかか・・・カエル。」
「急に、しりとり始められても困ると言うか、怖い!」
「誕生日パーティーで、俺がハイジャックやるとするだろ?」
「もう強引と言う言葉では収まり切れない戻し方だよな。うん、ハイジャックやるとして何?」
「どうやんの?」
「え?だから、乗客に紛れたお前が突然立ち上がって、この機はジャックした!とか言えばいんじゃないの?」
「バナナ2本持って?」
「バナナ2本持ってハイジャック出来ると思ってんのか?なあ?」
「ああ、じゃあ指の間にバナナ挟もっか!」
「数の問題じゃない!バナナにハイジャック出来るポテンシャルは無い!それ、完璧にハイジャックする気がないよな?」
「でもあれだぜ?人より多く黄色いぜ?」
「何なんだよそのルール!聞いた事ないよそんなハイジャックあるある!」
「ハイジャックないないか!」
「ないないのカテゴリー作られたら、ややこしいだけだから!」
「それからあの、ピンポーン、って鳴るゲートを通るよ。」
「だから何してんの!何で機外なの!」
「馬鹿だなぁ!機内でハイジャックしたら、捕まるだろ!」
「機外でしても捕まるよ!いや捕まるも何も、誕生日パーティーのハイジャックごっこなんだろ?これは!だったらがっつり機内でやろぜ!でなきゃ、全員ポカーンだよ!」
「パナーン!だろ?」
「それ知らない。」
「パナーン!」
「ちょっと、怖いから止めてくれよ。」
「よし!そろそろ帰るか!」
「自由奔放か!」
「自由奔放か?かかか・・・・・・カマキリ!」
「リンゴ。」
「午後10時48分52秒!」
「そんなしりとりが成立してたまるか!!ほら、行くぞ!」
「どこ空港へ?」
「神社だ!」

第三百二十二話
「12月31日」

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コメント

おもしろかったです!
内容も普通におもしろくて、冒頭の伏線がタイトルオチですとん!と決まって、1粒で…じゃないや1話で2度おいしい感じ?
>「気持ち悪いは、い過ぎだろ。
脱字が惜しい!

投稿: 水晶 | 2012年8月16日 (木) 13時45分

1話で2度おいしいなんて、最高の褒め言葉です!

うわ!?まずい!?脱字は書き直しました(^-^;
指摘、助かりますm(_ _)m

コメントありがとうございました。

投稿: PYN | 2012年8月24日 (金) 00時07分

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