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2012年11月14日 (水)

「第三百三十五話」

「失礼します。お呼びでしょうか、校長。」
「先生?なぜ、校長室に呼ばれたのか分かりますよね?」
「いやしかし校長!今朝の事は!」
「魔が指しただなんて言い逃れは出来ませんよ!」
「すいません!気付いたら左足が勝手に!明日からはちゃんと右足から家を出ます!」
「はあ?」
「えっ?僕が今日、左足から家を出たから、それで校長は僕に処罰をくだそうとしているんですよね?すいませんでした!教育者として、まだまだ未熟者でした!」
「何を謝られているのか、そして何が巻き起こっているのか、さっぱりですよ。教育者が毎朝、右足から家を出なければならないと言うルール知らないですよ。何なんですかそれ!おまじないじゃあるまいし!」
「僕のおまじないですよ!おまじないじゃあるまいし!じゃなく!おまじないなんです!この右足理論は、立派なおまじないなんです!」
「おまじないなんじゃないですか!教育者とか関係無いじゃないですか!単なる先生個人の日々のおまじないなんじゃないですか!おまじないをしなかったからって、わざわざ校長が教諭を呼び出す訳がない!」
「では、僕には心当たりがありません。失礼しました。」
「ちょっと待ちなさい!スカート!」
「スカート?」
「キミは今朝、下駄箱の辺りで女生徒のスカートをめくりましたね?なぜそんな小学生みたいな事をしたんですか!」
「校長、お言葉ですがここは小学校です!」
「だからなんだ!だからって教師が小学生みたいな事をしていい訳がない!キミは自分が何をしたのか理解しているのですか?これは犯罪ですよ!」
「確かに教師が女生徒に行うスカートめくりは、悪ふざけ以上、犯罪未満です!」
「いや、犯罪だ!なぜキミはスカートめくりをしたんだ!いや、理由など関係無い。キミは、女生徒のスカートをめくった。この事実だけで十分です。キミには、今日でこの小学校を辞めてもらいます。いや、その前に警察に行って償ってもらう必要があります。」
「ちょっと待って下さい、校長!受話器を置いて、僕の話を聞いて下さい!」
「何ですか?言い訳なら通用しませんよ?防犯カメラの映像があるんです!」
「僕は、スカートめくりなんてしていない!」
「こりゃあ、たまげた!とんでもないお調子者が現れましたね!スカートめくりをしていない?ならキミがしたのは、一体何だと言うんです!」
「僕がしたのは、スカートめくりではなく!めくりスカートです!」
「そうだったんですか。すまん、私の勘違いでした。もう帰ってくれて構いませんよ。とか言うとでも思ってるのか!」
「言わないんですか!」
「言わないですよ!言わないんですよ!これがね!」
「なぜ!」
「それは、先生が何を言ってるのか意味不明だからです!スカートめくりもめくりスカートも同じだからです!」
「はあああああああ。」
「何で溜め息?この変態教師!」
「校長が、何も分かっちゃいないからですよ。」
「私が一体、何を分かっちゃいないと言うんですか!」
「めくりスカート!をですよっ!!」
「ガーン!」

第三百三十五話
「めくりスカート」

「んで、先生?めくりスカート、とは?」
「いやいやいや、話はそこで終わってんだよ?何でわざわざ、めくりスカートを説明しなきゃならないんだよ!」
「ガーン!って、今時、短編小説の終わり方が、ガーン!って、有り得ませんよ。」
「有り得たんだよ。これが、有り得ちゃったんだよ。」
「何ですか、それ。しかも、何でガーン!ってしているのかすら、理解出来ませんよ。」
「別に理解して貰おうだなんて最初から思ってないさ。」
「全然かっこよくないですから!いや、理解させろよ!小説なんだから!」
「なあ?もう、このあとがき的な会話とかやめにしないか?何か、本編であまりにも分かりにくかったから補うが為のあとがき的なこれ、やめようよ。恥ずいよ!俺は!」
「だったら!恥ずかしくない作品書いたらどうだって言うんですよ!めくりスカートって何なんですか!」
「めくりスカートって言うのはな。空間に漂うめくりの事だよ。」
「空間に漂うめくりって何ですか?」
「だから、その空間内に足を踏み入れると、人は何かをめくっちゃうんだよ。この場合はスカートだったけど、本を読みながら空間内に足を踏み入れたなら、その人はページめくっちゃうんだよ。その場合は、めくりページな。人は自分の意志でめくっているんじゃない!めくりによってめくらされているんだ!」
「それならそうと、だったらなんで本編でそう説明しないんですか!てか、それ絶対に今考えましたよね?」
「・・・・・・・・・考えてねぇし!いいか?する必要がないと思ったからだよ。校長が、ガーン!って言ってんだよ!この一言が全てを説明してるだろ?だからあのガーン!は、そう言うガーン!だよ!ああ、嫌だ嫌だ!いいじゃんか!こう言う作品をこう言う感じに受け止めたっていいじゃんかよ!」
「いいんですか?先生は、こんな作品で本当にいいんですか?そんな、今考えたかのようなこじつけのような説明でいいんですか?」
「いいんだよ。だいたい何もかも説明すりゃあ、いいってもんじゃないんだよ。」
「では。」
「では?」
「そろそろ。」
「そろそろ?」
「殴っていいですか?」
「嫌だよ。」
「先生?」
「何?」
「UFO!」
「そんな古い手に引っ」
「おりゃあ!」
「な、何を!?嫌だって言ったのにー!!」
「素直に引っ掛かったフリでもしとけば!或いは鼻を殴られなくてもすんだかもしれませんね!これは!読者に代わって!私が代表しての!怒りの鉄拳制裁だ!思い知ったかっ!未熟者!」
「ガーン!」
「まだふざけた事を!」
「お、おい!やめろ!やめろって!馬乗りとかやめろ!分かった!分かったから!俺が悪かったから!なっ!ごめん!ごめんって!ごめんなさーいっ!!早くページをめっくてくれーっ!!!」

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