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2013年5月 1日 (水)

「第三百五十九話」

「助けてー!毒突きマーン!」
「死ね!」
「死ね、はおかしいでしょ!どんな登場よ!」
「どうしたんだ!ブス!」
「そうよ!それよ!」
「いや!ブサイク!いやブス!いやいやブサイク!いやいやいやブス!いやいやいやいやブ」
「どっちでもいい!ブスでもブサイクでも!そんなのはどっちだっていいの!」
「さて、それで?ブスはなぜ私を?この状況、まあだいたいの事は検討つくがな。」
「この時限爆弾を解除して欲しいの!解除が無理なら!この部屋からアタシを連れ出して!」
「ブスは何?何で時限爆弾がある部屋で暮らしてんの?」
「暮らしてる訳じゃないわよ!どこの誰が時限爆弾のある部屋で柱に縛り付けられながら暮らすのよ!だいたいの事の検討、まったくついてないじゃない!アタシは、ある研究施設の研究員なの。その研究を巡った争いに巻き込まれたのよ。だからこうして拉致されて殺されかけてるの。」
「殺されかけてるって、ブス。これはもう殺されてるに部類されてるだろ。」
「そうよ!だから、毒突きマンを呼んだのよ!早く爆弾を解除するかアタシをここから連れ出して!」
「時限爆弾かぁ。」
「そう!こんな構造の時限爆弾、見た事ないわ。」
「初めて見るけど、凄いな!ブス!」
「そうね。初めて見るのがこれだったら尚更ね。」
「凄いな!ブス!」
「凄いわね。」
「これは凄い!」
「分かったから早くアタシをここから連れ出してよ!」
「うるさい死ね!」
「ねぇ?毒突きマン?死ねは絶対おかしいからね?それ!毒突きじゃないから!」
「ブタ!」
「そうよ!死ねはダメよ!絶対にダメ!しかも状況が状況なんだから!」
「この黒いコードでもまずは切ってみますか!」
「ちょーっと待ったーっ!」
「何だよ、ブス。」
「初めてなんでしょ?時限爆弾!」
「そうだよ。凄いな!生の時限爆弾!」
「そうなのよ!凄いのよ!凄過ぎて、とてもじゃないけど時限爆弾初心者には手が出せないのよ!それなのに何で?何、爆弾を解除する選択肢の方を選択しちゃってんの?」
「実際にこうして見るのは初めてだが、映画やドラマでは何回も観てる!」
「で?」
「この黒いコードを切ればいんだろ?」
「躊躇!?ないの躊躇いとか!切ったら爆発するかもしれないのよ?」
「爆発しないかもだろ?」
「それはそうだけど、したら二人とも死ぬのよ?」
「爆発しても私だけ生き残るかもしれないだろ?」
「爆弾にアタシより近い位置にいるのにそんな結末訪れる訳がない!それ以前にそのコードを切ったら確実に爆発するのよ!」
「おいおいおい、何でそんな事がブスに分かるんだ?」
「それは、アタシが単なるブスじゃないからよ。」
「あれか?兵器でも研究してるのか?」
「そうよ。アタシは新兵器を研究してる施設の研究員よ。その新兵器のデータを巡った抗争に巻き込まれた顛末よ!そのアタシが解除出来ないって言ってるの!」
「おい、ブタ。こんな言葉を知ってるか?」
「何よ。」
「ビギナーズラック!」
「それで乗り切れる状況じゃないでしょうが!もしかしたら時限爆弾に触れるだけでも爆発するかもしれないのよ!」
「いやそれはない。」
「何でそんな事がド素人の毒突きマンに分かるのよ!」
「さっきからベタベタ触っているが、ご覧の通りだ!」
「物凄い笑顔!?何でそんな恐ろしい事をしといて、そんな笑顔が出来る訳?信じらんないわ。」
「ウンコは何かと」
「ちょっとごめん。ちょっと待って。」
「どうしたんだ?」
「ウンコって、毒突きなの?ウンコは違くない?毒突きのそれとはまた別物じゃない?」
「ウンコは毒突きだ!そもそもウンコを毒突きに初めて持ち出したのは、中世ヨーロッパの貴族だと言われ初めている。」
「凄くよく分からない毒突き用語の歴史をありがとう。」
「だが一方ではこんな説もある。宇宙が爆発を起こし、地球が誕生する以前から既に、ウンコは毒突きとして存在していた。」
「嫌な始まりね。」
「しかしまた一方では」
「もういいわよ!どんだけウンコの毒突きについて語るつもりよ!」
「ブスが聞いてくるからだろ!ちょっとごめん。ちょっと待って。ウンコって、毒突きなの?って!」
「アタシ、そんなダンディーな口調じゃありません。ってこんなどうでも言い会話してる場合じゃないのよ!もう時間も無いんだから早くアタシをここから連れ出してよ!」
「さっきはブスに話を途中で遮られたから改めて言うがな。」
「何よ。」
「ブスは何かと物事を難しく考え過ぎなんだよ。」
「どう言う意味よ。」
「この黒いコード切ったら、案外こんなもんは簡単に解除出来るかもしれないって事だ。」
「んな訳ないでしょ!見れば分かるもんは、見れば分かるのよ!唾付けとけば治る擦り傷とは訳が違うのよ!」
「擦り傷から雑菌が入って局部切断って事もあり得るだろ!」
「その言葉をそのままお返しするわよ!で、絶対にこの鼻の穴に指入れながら言うのはおかしいからね!!」
「毒突きだ!」
「技なの?ねぇ?こう言う技な訳?ってもう鼻の穴から指抜いてよ!こんな事してる場合じゃないでしょ!」
「ぬ、抜けない!?」
「はあ?」
「ブスの鼻の穴がブスだから、抜けない!」
「鼻の穴がブスって何よ!」
「仕方無い。今からロープをほどくからここから出るぞ!」
「はあ?」
「ブスのブス鼻の穴から指が抜けないんだから、それしか方法はないだろ。」
「い、いやちょっと、ちょっと待ってよ!こんなみっともない姿で脱出するの?」
「死ぬよりかは、ましだろ。」
「はあ?何を今さらシリアスな顔で言っちゃってくれちゃってんの?」
「早くここを出て病院に行ってブスの鼻を削ぎ落としてもらうぞ。うん。」
「どんな処置よ!だったら指を切り落としなさいよ!」
「よし!ほどけた!さあ!行くぞ!ブス!」
「痛い痛い痛い!そんなダッシュしたら痛いって!」
「黙れブス!死ね!」
「いやマジで死ねおかしいからな!って、痛ーーーいっ!!」

第三百五十九話
「毒突きマン~シーズン・サード~」

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