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2017年5月31日 (水)

「第五百七十二話」

「こちら管制塔!何をしている!」
地球は、念願の平和を手にした。何の争いもない平和な地球を手に入れた。地球平和0005年のこのクソ暑い日に、何をしているはないだろ?だいたい想像はつくだろって話だ。
「こちら管制塔!忠告する!直ちにエンジンを止めろ!」
はいそうですかってエンジンを止めるバカなんている訳がないだろ。俺は待ってたんだよ。この時が来るのをずっと待ってんだ。
「こちら管制塔!聞いているのか!直ちにエンジンを止めろ!」
嫌でも聞いてるよ。ただ、会話がしたくないだけだ。地球が平和になろうがなるまいが俺には関係無い。
「こちら管制!?貴方は!?」
「私は、地球大統領だ。キミの要求は一体何だ?」
随分と早いご到着だな。要求?要求なんて無い。俺は、テロリストじゃない。そんなものは無い。あるとするなら、俺に話し掛けずに黙って見届けてくれ。
「要求を言ってくれないか?キミを捕まえたり殺したりはしない。それは、この私が約束しよう。」
今のこの平和な地球にとって俺は、かなりの危険因子だよな。だけど、俺をそこら辺の平和退屈主義者の奴等と一緒にしてもらったら困る。捕まったら、殺されないだろうが、平和学校に収容されるんだろ?ただ、そんなのはどうだっていい。物凄くどうだっていいんだ。そんな事より俺は、とっくの昔に気付いちまったんだよな。
「さあ、とりあえずロケットから降りて、ゆっくりと落ち着いて対話しようではないか。」
さてと、そろそろエンジンも温まって来た頃し、この地球という無人島から脱出しますか。じゃあな、出発!
「ま、待て!話を!や、やめろぉぉぉぉ!!」

第五百七十二話
「ロンサム」

「・・・行ってしまった。」
「地球大統領・・・。」
「彼の名は?」
「確か・・・ジョージだったかと。」
「・・・そうか。」

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