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2017年7月19日 (水)

「第五百七十九話」

「じゃあ、そろそろ行きましょうか、奥さん。」
「そうしましょうか、奥さん。」
「じゃあ、ここは私が払うわね。」
「ダメダメダメ!何言ってるのよ奥さん!ダメダメ!ここは、私が払います!」
「ちょっと!奥さん!奥さんの方こそ何を言ってんの!ここは私が払います!」
「やめてやめてやめて!ここは私が!」
「だってこの前は、奥さんに払って貰ったでしょ?だから今日は、私が払います!」
「この前は、私じゃなくて違う奥さんよ!だから、今日は私が!」
「あらそう?奥さんじゃなくて、別の奥さんだった?」
「そうよ!私じゃなくて別の奥さんよ!」
「じゃあ、今日は私が払うわね!」
「だから奥さん!聞いてた?奥さん!今日は奥さんじゃなくて、私が払うの!奥さん!」
「じゃあ、こうしましょ!今日は私が払って、今度の時は奥さんが払うって事にしましょ!そうしましょ!」
「ダメダメダメ!今日は、私が払うから、今度奥さんが払って!」
「それは無理な相談よ!奥さん!」
「どうして!奥さん!」
「ここに伝票があるからよ!奥さん!」
「奥さんは、著名な登山家?奥さん!」
「そうよ!奥さん!この国では知られてないけど、別の国へ行けば私は、有名な奥さん登山家よ!」
「そんな嘘までついて払いたいの?奥さん!」
「こんな嘘までついてまで払いたいのよ!奥さん!汲んで上げてよ、奥さん!」
「汲めないわ!奥さん!」
「どうして奥さん!」
「それはなぜか?なぜなら奥さん?それは、私が払うからよ!奥さん!」
「奥さんも頑固者ね!」
「奥さん程じゃないわよ!」
「奥さん頑固者奥さん、ね!」
「頑固者を奥さんで挟まないで!奥さん!と言う事で、ここは私が払うから!」
「奥さん!UFO!」
「えっ!?」
「じゃあ、ここは私が払うわね!」
「ズルいわ!奥さん!」
「こんな古典的な手に引っ掛かる奥さんが悪いのよ?じゃあ、行きましょうか、奥さん。」
「奥さん!ちょっと待って!」
「どうしたの?奥さん?」
「その伝票、印刷がおかしくなかった?」
「おかしくないわよ、奥さん。」
「ちょっと見せて、奥さん。」
「ほら!」
「いや、そうじゃなくて、奥さん。おかしな部分を説明するから、ちょっと貸して!」
「奥さん!そんな古典的な手に引っ掛からないわよ私は!」
「ちぇっ!奥さん!」
「さあ!行きましょう!奥さん!」
「待ちなさい!奥さん!」
「何?奥さん。どう言う事?奥さん?」
「伝票を渡して、奥さん!」
「銃をしまって、奥さん。」
「私もここまでしたくなかったけど、奥さんがこんなにも頑固者だと思わなかったから、しょうがない!武力行使よ!奥さん!」
「奥さん?たかがよ?よく考えて、飲食店でよくある奥さん同士の支払い私私いや私いやいや私よ!よ?たかがよ?奥さん!」
「じゃあ、その伝票を渡して!奥さん!」
「奥さん?」
「私だってこんな事で、こんなたかがな事で、奥さんを撃ちたくないの!奥さん!だから、早くその手に持ってる伝票を渡して!奥さん!」
「そう、そうなの。そこまでの気持ちだったのね。奥さん。」
「そうよ!奥さん!」
「なら!私にも考えがあるわ!奥さん!」
「ちょっと!何してるの!奥さん!銃をしまって!奥さん!」
「勝負よ!奥さん!」
「奥さん?いいのね?」
「生き残った方が払いましょ!奥さん!」
「分かったわ!奥さん!」
「10歩よ!奥さん!」
「いいわ!奥さん!」
「行くわよ!奥さん!」
「いつでも!奥さん!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」

第五百七十九話
「ファミレスの決闘」

「「10」」

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