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2018年10月10日 (水)

「第六百四十三話」

 朝起きて、洗面所へ向かい、顔を洗って、しばらく部屋をウロウロしながら歯を磨いて再び洗面所へ戻って来た時、ふと気付いた。洗面所の鏡が物凄く汚れている事に。
「・・・・・・・・・。」
それは、とてもだった。俺の姿を映していない。鏡としての機能を果たしていないぐらいにだ。俺は、口を濯ぎ、歯ブラシを定位置に戻すと、近場にあったハンドタオルを濡らして、鏡の汚れを拭き取る事にした。
「・・・・・・誰?」
ピカピカになった鏡に映るのは、俺が知る俺ではなく、俺の知らない俺だった。

第六百四十三話
「死後数十年してから評論家が、いいように解釈してくれる作品」

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