2018年8月15日 (水)

「第六百三十五話」

「クリームパンですね。」
「いやちょっとアンタ待ちなさいよ!何回?何回このやり取りを繰り返したら気が済むの?」
「クリームパンを200パンですね。」
「今の注意を促す会話の中の一体どこ200と言う数字が隠されていた?あと、パンは単位がパンなの?ちょっとアンタ待ちなさいよ!落ち着きなさいよ!」
「お客様?僕は、落ち着いていますよ。むしろ人生、落ち着きでここまでやって来た感じです。」
「ならそれは、果てしなく間違った人生のようね!いい?パン屋の店員さん!ねえ?いい?これで200回目ぐらいだけど、もう一度言わせてもらいます!メロンパン3つ下さい!」
「クリームパンですね。」
「もうアレね!このパン屋さんでは、メロンパンがクリームパンって名前なのかしら?」
「マダム?」
「何よ!」
「メロンパンはメロンパン。クリームパンはクリームパン。それがパン屋の絶対にねじ曲げてはならないルールです。」
「ならその絶対的なルールに従って接客しなさいよ!」
「かしこまりました。クリームパンを200パンですね。」
「違うわよ!メロンパンを3つよ!」
「かしこまりました。」
「じゃあ、今のを復唱してもらえる?」
「それは任意ですか?」
「強制よ!」
「では、クリームパンを200パンを復唱致します。」
「いい!いい、いい!復唱しないでいい!復唱しようとしてる事が間違ってるからしないでいい!」
「クリームパンを200パンですね。」
「しなくていいって言ってんでしょうが!!何なのかしら?何で言う事を聞かないのかしら?アレね!とりあえず200パンってのをやめてもらえる?そこから訂正していきまょう!」
「199パン?」
「3つよ!」
「198パン?」
「3つ!」
「197パン?」
「3つ!」
「196パン?」
「面倒臭ぇ!!何これ!3になるまでこのやり取り?こんな不毛なやり取りをしていかなきゃならないの?果てしなく無駄な時間を過ごさなきゃならないの?パン?単位をパンで言えば分かってもらえるの?そう言うルール?なら、3パン!」
「195パン?」
「意味なかったーっ!!単位のパンには、全くと言っていいほど意味なかったーっ!!ちょっとアンタ!」
「194パン?」
「ちょっと!」
「193パン?」
「あのね?」
「192パン?」
「いやもう会話すら成立しないじゃないの!単なるカウントダウンじゃないの!意味不明なパンカウントダウンじゃないの!」
「191パン?」
「メロンパン3つ!」
「クリームパンを200パンですね。」
「200に戻った!?って、今までのパンカウントダウンは、一体何を意味してたのよ!アレね!もうむしろそんなにゴリ押しするクリームパンが食べたくなったわよ!じゃあね!もうメロンパンは、いいから!クリームパン3つ!」
「クリームパンを200パンですね。」
「もうアレよ?アンタ、それはもはや詐欺レベルよ?マダムから無理矢理にお金を騙し取る詐欺と一緒よ?それともアレ?クリームパン3つとクリームパン200個の値段は同じなの?」
「クリームパン3パンはクリームパン3つパン、クリームパン200パンはクリームパン200パン、それがパン屋の絶対にねじ曲げてはならないルールです。」
「じゃあ、詐欺だわ!クリームパンのゴリ押し売りだわ!ねえ?もしかしてだけど、クリームパンが美味しいからオススメしてるんじゃなくて、クリームパンが激不味で余ってるからゴリ押し売りしようとしてるんじゃないでしょうね!」
「違いますよ!!!」
「そんなに激怒!?そこまで激怒する事なの!?奥さんにプレゼントされた靴をけなした訳じゃないのよ?アンタの理不尽をどうにか理解しようとしての発言よ?」
「激不味なのは、メロンパンです!!」
「優しっ!?いや、だったらだったで、メロンパンをメニューから外しちゃいなさいよ。」
「マダム?」
「何よ。」
「激不味のメロンパンを作らないと、激美味のクリームパンが作れないんです!」
「ややこしいルーティンね!いやでも、それでもよ?ケースの中に置くのやめちゃいなさいよ!このやり取りが激しく面倒臭いじゃない!」
「マダム?」
「何!」
「ケースの中に激不味メロンパンがあるから、激美味クリームパンなんです!」
「それは分からない!何でメロンパンがそこにあるとクリームパンが美味しくなるの?」
「知るか!!!」
「情緒がもう、不安定で不安定でもう、さっさとパン買って帰りたいわ。だから、クリームパン3つ。」
「クロワッサンを500ワッサンですね。」
「ワッサン!?」

第六百三十五話
「ぜ~んぶ激不味パン屋さん」

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2018年8月 8日 (水)

「第六百三十四話」

 

 

 

 

 

「ああーっ!くそっ!メロンが食べたい!!」

 

 

 

 

 

第六百三十四話

「メロンが食べたい!!と言うタイトルを付けた絵画をあえて文字だけで発表してみました」

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2018年8月 1日 (水)

「第六百三十三話」

「このまま私は死んでしまうのだろうか?」
「・・・・・・。」
「このまま私は死んでしまうのだろうか?」
「・・・・・・。」
「このまま私は死んでしまうのだろうか?」
「・・・・・・すいません。今、脳の手術をしているので話し掛けないでもらえますか?」
「手術してるって言っても誰か他人の脳みその手術をしてるって訳じゃなくて、私の脳みその手術だろ?だったら、誰にも迷惑掛けないじゃないか。」
「例えば怖い話をされて手元が狂ったら、死ぬのは貴方なんですよ?」
「しないよ!怖い話!私だって相当な怖がりなんだから、そんな話なんかしたら、脳みそがビクッてなっちゃうよ!」
「なら、黙っていて下さい。」
「いや、怖い話なんかしないから、他の話題で盛り上がろうじゃないか!」
「手術に集中させて下さい。」
「暇なんだよ。しかも物凄く暇なんだよ。」
「手術される側は、そう言うもんなんです。」
「そうなの?」
「そうです。」
「とりあえず、今どんな具合?」
「順調です。」
「さすが先生だね!名医ってだけある!」
「新築を建ててるとこを見学に来てる家主のおじさんじゃないんですから会話をやめて下さい。と言うか、生きてこの手術室を出たければ、話し掛けないで下さい。」
「なら、歌とか歌ってればいいのか?」
「ダメです!」
「あれか?それは、脳みそがビクッて動いちゃうからか?」
「いえ、単純に手術の邪魔だからです!手術に集中出来ないからです!」
「でも、私が物凄く歌が上手かったら嬉しいだろ?手術する手もいつもよりスムーズだろ?」
「いえ、本当に単純に手術の邪魔です。」
「でもでも、私が物凄く有名な、世界的に有名な歌手だったら聞きたいだろ?」
「貴方が世界的に有名な歌手だろうが、単なる近所の歌上手おじさんだろうが、手術の邪魔です。聞かせてもらうなら手術が成功して、しばらくしたら病室で聞かせてもらいます。」
「今じゃないと歌って上げないって言ったらどうする?」
「なら、歌ってもらわないで結構です。」
「先生は、相当の頑固者だな。今日は絶対オムライスを昼食に食べるって決めたら国境も越えるだろ。」
「どんだけ頑固者なんですか!そもそも私は、これっぽっちも頑固者ではありません!」
「先生!ちょっと手相見せてよ!私ね、こう見えても手相占いが出来るんだよ!この手術が成功するかしないかを占って上げるよ!」
「それをしてもらった時点で既に手術を失敗する気がしてなりませんけど?」
「先生がいつどんな相手と結婚するかとか、先生にあった職業とかも占って上げるよ!」
「僕はもう結婚してますし、こうして働いてます!」
「運命の相手じゃないかもしれないし、天職じゃないかもしれないじゃないか!」
「結婚の方はともかく、職業の方は自分で言ってて怖くないですか?」
「え?脳みそがビクッてした?」
「しませんよ!本当に黙っててもらえませんか?」
「暇なんだよ。死にそうなぐらい暇なんだよ。」
「脳みそ丸出しで死んだ人は見た事ありますけど、暇で死んだ人を見た事ないので大丈夫です。」
「なら、今日見ちゃうかもしれないぞ?どうする?今日見ちゃったら?どうするどうする?」
「どうもしませんよ。ああ、人は暇で死ぬんだなって思うだけですよ。ただただ、そう思うだけですよ。」
「ああ!」
「何ですか?」
「そんな事言って先生まさか?まさか先生?」
「何ですか?」
「自分が手術で失敗して死んだ事を私が暇で死んだ事にしようとしてるんじゃないだろうな!」
「そんな事、絶対にしませんよ!」
「暇だから怖い話でも口ずさんでようかな。」
「ちょっと誰かーっ!何でこの人麻酔が効いてるのに喋ってんのか教えてーっ!」

第六百三十三話
「歌下手おじさんの手術は無事成功」

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2018年7月25日 (水)

「第六百三十二話」

 新しい町に引っ越して来て早々、体調を崩してしまった僕。家の近くの町医者を探し、そして今僕は順番を待っていた。
「次の人間どーぞ!」
「ガチャ!」
「いや、先生!次の人間どーぞって!って、ゾンビ!?ゾンビが白衣着て医者みたいに座ってる!?」
「病院内では、お静かに。」
「白衣着たゾンビに注意されてる!?」
「それで?今日はどうなさいました?」
「体調を聞かれている!?白衣着たゾンビに体調を聞かれている!?」
「大丈夫ですか?」
「心配されている!?白衣着たゾンビに心配されている!?」
「あの?病院内では、お静かにと言いましたけど?」
「息が臭い!?何とも形容しがたい臭いだ!?そして、今気付いたけど診察室の中は消臭剤だらけ!?」
「あの?少し落ち着かれたらどうです?」
「なら、ちょっと質問してもいいですか?」
「構いませんよ。」
「ここは一体何なんですか?アミューズメント施設ですか?」
「町医者です。」
「はい、僕もそうだと思って来たんです。引っ越して来たマンションの近くの病院にそう思ってやって来たんです。そしたら、診察室にゾンビ!?これ、どゆことなんですか?貴方は一体何なんですか?」
「医者ですよ。ゾンビの医者です。」
「ゾンビの医者!?白衣着たゾンビじゃなくて!ゾンビの医者!?」
「そうです。それで、今日はどうなさいました?」
「いやまだそこまで行けない!本題に入れない!とてもじゃないけど本題に辿り着けない!」
「まだ何か聞きたい事がお有りなんですか?」
「お有りもお有り!お有り過ぎてお有り過ぎますよ!」
「そうですね?うん。今日の午前中の診察は、どうやら貴方で最後のようなので、何か聞きたい事があれば、どうぞ?」
「あのう?大丈夫なんですか?」
「何がですか?」
「いろいろとですよ。」
「大丈夫ですよ。」
「大丈夫じゃないでしょ!」
「何をそんなに心配されているんですか?」
「お医者さんて、患者さんの事をいろいろするじゃないですか?」
「しますね。」
「熱を計ったり聴診器当てたり、直接触れたりするじゃないですか?」
「ええ、医者ですからね。」
「大丈夫なんですか!?」
「何がですか?」
「そのう?失礼な言い方かもしれないですけど?」
「馴れてるので構いませんよ。」
「感染したりしないんですか?ほら、だって映画とかでよく、ゾンビに噛まれたりすると噛まれた人間がゾンビになっちゃったりするじゃないですか!」
「あれは、映画ですよ?」
「映画以上の事が僕の目の前で巻き起こってるんですけど!?」
「ゾンビは、病気ではありません。ゾンビは、死体が腐って甦った者です。」
「病気じゃないのか。良かった良かった。なら、感染はしないんですね。」
「しません。私の病院でゾンビになったと言う患者さんは一人もいません。」
「ああ、そうですか。それを聞いて安心しました。って、死体が腐って甦ったって何なんですか!?それはそれで、それはそれでしょ!」
「いちいちですね。」
「いちいちですよ!こんなのいちいちでしょ!数日前にこの町に引っ越して来たばっかなんですから!突然こんな体験したら、そりゃあ!いちいちでしょ!」
「しかし、それ以上でもそれ以下でもないので、ゾンビについては説明のしようがないですよ。」
「元々、この町のお医者だったんですか?それで、ゾンビになってからも患者さんを助ける為に続けてるって事ですか?」
「いえ、生きてる時はグラディエーターでした。」
「剣闘士だったんですか!?と言うか物凄く昔の人なんじゃないですか!?」
「ええ、それで気付くとゾンビで甦っていて、時間も有り余っていたので、勉強してこの道に進みました。」
「ゾンビから医者になれるの!?」
「まあ、元々人体の構造については人より知識がありましたからね。」
「まあ、どこをどう切れば的な事ですもんね。でも、授業中に何か臭うなと思って隣見たらゾンビがいたらビックリですね!」
「そうでもないですよ。」
「そうなんだ!?」
「意外とみんな、私の体に興味津々でした。」
「逆に!?」
「医者なんて知識と技術があれば、猫でもなれますよ。」
「そうなんですか!?いやいやいや、猫は無理でしょ!猫は!」
「人間の言葉、喋れませんもんね。」
「そう言う問題じゃなくて!」
「手術中に毛玉とか入ったら大変ですもんね。」
「先生は先生で目玉とか入っちゃいそうですけどね。」
「昔、術後の患者さんのレントゲン写真を見た時に、目玉が写ってた時は驚きましたよ。」
「入っちゃってた!?」
「冗談ですよ。さて!緊張もほぐれて来ましたか?」
「ああ、緊張をほぐしてくれてたんですね。」
「それで?今日はどうなさいました?」
「それが、何だか無性に血が飲みたいんですよ。それに、急にコウモリになっちゃうし、十字架が苦手になっちゃったんですよね。」
「それあれじゃん!」

第六百三十二話
「ゾンビの医者と吸血鬼の患者」

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2018年7月18日 (水)

「第六百三十一話」

「あれ?悲しくもないのに、涙が出て来た。」
「病気?」
「病気!?」
「だって、悲しくもないのに、涙が出て来たんでしょ?あ、もしかして嬉し涙?そっち系?」
「別に、嬉しくもない。」
「病気?」
「病気!?」
「だって、悲しくも嬉しくもないのに涙が出て来たんでしょ?これはもう、病気よ!病気!死ぬヤツよ!死ぬヤツ!」
「病気で、しかも死ぬヤツなの!?そうなの!?」
「ああ、悲しいわ。こっちが涙出て来ちゃうヤツだわ。」
「拝まないでよ!病気じゃないわよ!病気だとしても死ぬヤツじゃないわよ!だから本格的にブツブツ言いながら拝まないで!」
「じゃあ何?目にゴミが入った感じのヤツ?」
「別に何か入ったって違和感はないわ。ただただ、訳も分からずに涙が出て来たって感じよ。」
「なるほどね。」
「だから拝まないでって言ってるでしょ!あのね?例え死ぬヤツだったとしてよ?この涙が出るのがそう言う病気だったとしてよ?そうだったとしてよ?死んでもないのにその人を拝むのおかしいからね!人間としてどうかしてるからね!」
「何言ってるのよ!!」
「何でこのタイミングで物凄い激怒なの!?」
「死んでから拝んでたら、アタシがアンタの為に拝んでんのが分からないじゃない!」
「分からなくていいのよ!そう言うのは!そう言うのは、拝んでる側のエゴだから!」
「なら、今はそのエゴに酔わせて!」
「典型的な自分本位出して来ないでよ!」
「でも、さっきから流れてる涙、止まんないじゃない!」
「ちょっと本格的に病院行こうかしら?」
「行ったとこで、お金をドブに捨てるようなもんよ!だって既に手遅れなんですもん!」
「だから拝むのやめて!涙腺がぶっ壊れちゃっただけかもしれないじゃない!」
「涙腺崩壊病?」
「そんな病気があるのか知らないけど、あるんだとしたらそれよ!」
「涙癌なんじゃない?」
「涙癌?何でもかんでも癌ってつければいいってもんじゃないわよ?だとしたら全て流れ出てるんだからいいじゃない!トリッキーに解決じゃない!」
「何トリッキーな事言ってんのよ!」
「トリッキーな事言ってんのは、さっきっからアナタよ!」
「あらヤダ!」
「アナタの方こそ病気なんじゃないの?」
「何?アタシどんな病気なの?」
「何でちょっと嬉しそうなのよ!そうね?トリッキー病なんじゃない?」
「何その奇病!ヤダー!」
「だから何でそんな嬉しそうに言うのよ!」
「何億人に一人のヤツじゃん!」
「あるの!?トリッキー病って!?」
「トリッキー癌なの?アタシ!」
「いやもう、そうなんじゃない?そんなトリッキーな事言えてるから、そうなんじゃない?」
「透明人間にずっと目潰しされてんじゃないの?」
「急に何の話?」
「アナタの涙が止まらない話でしょ!」
「だとしたら、アナタとアタシのこの狭い空間に透明人間がいるって事になるわよ?どんだけペラペラなの?」
「じゃあ、やっぱり自分では気付いてないだけで、物凄く悲しいのよ!」
「そんな事ある?」
「あまりの物凄い悲しみで、何に物凄く悲しんでるのか記憶がぶっ飛んでんのよ!」
「そんな事ないと思うけど?」
「例えばそうね?」
「そんな事ないと思うけどって言ってるんだけど?」
「飼ってるアリが死んだとか?」
「飼ってないわよ、アリ!」
「お気に入りのハンガーが壊れちゃったとか?」
「それが記憶ぶっ飛ぶぐらいの悲しい出来事だったら、とっくにアタシは干からびてるわよ!」
「宇宙人に連れ去られて涙腺いじくり回されたとか?」
「それはもう、話が記憶ぶっ飛ぶ方だけに焦点当てちゃってんじゃない!」
「テロ!?」
「だったらアタシだけ涙が流れ続けてるのは変でしょ!」
「ピンポイントなんじゃない?」
「アタシは一体何者なの?」
「しがないOLでしょ?」
「しがないOLが何でピンポイントでテロの標的にされてんのよ!」
「それはアナタのお父さんが開発してる人類破壊兵器ロボが目当てなんでしょ!」
「もう誰がテロリズムなんだか分かんないじゃん!アタシのお父さんは、しがないサラリーマンだし!」
「じゃあ、アレじゃない?」
「何?」
「いや、アレじゃないか。」
「だから、何?」
「そうよね。アレだとしたら、アレになってないとアレだものね。違うわね。」
「何が?」
「ああ!アタシの勘違いだった!今のアレは忘れて忘れて!」
「アレが気になって気になって、とても忘れられそうもないわ!」
「ウンコ食べたからじゃない?」
「ウンコ食べると涙が止まらなくなるの?」
「そのウンコにたまたま涙が止まらなくなる成分が入ってたとか!」
「ならウンコじゃなくてもいいじゃない!そんなたまたまがあるなら!」
「でもほら、ウンコ拾い食いしてそうな顔してるじゃない!」
「どんな顔よ!ねぇ?今物凄い失礼な事を親友に言ってるの気付いてる?」
「でもアレよね?」
「聞いてる?物凄く失礼な事を親友に言った事への謝罪とかなしで話を先に進める?しかもまたアレ出て来たし!」
「確実に脳みそがおかしくなってるわよね!」
「何で次から次へと親友に失礼な事を言えちゃうの?脳みそおかしくなってんのは、アナタじゃない?」
「だって脳みその回路が異常をきたしてるから誤作動してるんでしょ?」
「人をアンドロイドみたいに言わないでよ!」
「なら!アナタが地球上の悲しみを一手に引き受けたって事ね!」
「何がどうなったら、そんな事になっちゃうのよ!」
「じゃあ、はい!」
「何?この錠剤?」
「ナミダトマールよ!体内の水分を全て吸収してくれるわ!」
「湿気取るヤツじゃん!」
「ならやっぱり死ぬヤツなんじゃん?」
「何か不思議とだんだん死ぬヤツかもって思って来たわよ。とりあえず病院行くわ。」
「行ってらっしゃい!」
「拝むな!」

第六百三十一話
「死なないヤツ」

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2018年7月11日 (水)

「第六百三十話」

「チェックメイト。私の勝ちのようだな。」
「いや、それはどうかな?」
「どう見てもこのゲームは私の勝ちだ。ここからの逆転劇は不可能だ。」
「フハハハハハハハハ!」
「そんな悪魔的な笑い方をしたとこで、どうしようもない。神も悪魔もこの状況からの逆転は不可能だ。」
「それはどうかな?」
「何を根拠に不敵な笑みを浮かべられるんだ?」
「人は、勝利を確信した時から勝利の女神を見失う。そんな感じの言葉を知らないか?」
「そんな感じの言葉を知っているがな。いいか?それには、逆転出来るルートが必要だ。だが、この盤上の完璧なまでの勝利を見てみろ。ここにそんな逆転のルートが一体どう存在する?」
「フハハハハハハハハ!」
「だから、その笑い方はやめろ。」
「分からないか?この盤上には、勝利を確信した者には見えない逆転のルートが存在する!」
「いいか?教えてやろう。キミが今している言動の事を世の中では何と言うのかを。」
「何て言うんだ?」
「負け惜しみ、だ。もしくは、悪足掻き、だ。」
「フハハハハハハハハ!」
「悪魔的な笑い方はやめろ!」
「ダハハハハハハハハ!」
「鍛冶屋的な笑い方はもっとやめろ!」
「後で吠え面かくなよ。」
「かくか!全ての駒で王を取り囲んでる状況からどうやって逆転出来ると言うんだ!」
「ジッと待つ!」
「ジッと待つ?ジッと待つとは?ジッと待つとは何だね?」
「例えばどうだ?貴方が心臓麻痺で死んだとしたら、このゲームは僕の勝ちだ。」
「何?」
「例えばどうだ?貴方がスナイパーにぶっ殺されたら、このゲームは僕の勝ちだ。」
「いや、ちょっと待て。」
「例えばどうだ?貴方に隕石が落ちて死んだとしたら、このゲームは僕の勝ちだ。」
「お、おい。」
「例えばどうだ?窓から入って来た蜂に貴方が刺されてアナフィラキシーショックで死んだとしたら、このゲームは僕の勝ちだ。」
「ちょっと待て!!」
「ん?どうした?トイレか?なら例えばこれはどうだ?トイレの水が大逆流した勢いで貴方が天井に激突して頭がペシャンコになって死んだとしたら、このゲームは僕の勝ちだ。」
「トイレではない!」
「なら、どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもない!さっきから一体何を言ってんだ?何の話が展開されているんだ?」
「え?何の話って、僕がここから逆転する話だろ。その話以外に今する話があるか?」
「逆転する話?」
「ああ。」
「今のが逆転する話なのか?私が死ぬ話ではなくてか?」
「結果的に貴方が死ぬ事が、このゲームに勝つ事に繋がる。殺して申し訳ない。」
「謝られても複雑な気分だ。」
「なので、僕はこれから果てしなくジッと待たせてもらう。」
「だから、ちょっと待て!果てしなくジッと待つな!」
「今さら時間制限を設ける訳じゃないだろうな?これは大会じゃないんだぞ?素晴らしい庭園でお茶を飲み会話を楽しみながら行う趣味の領域だぞ?だから僕は、ジッと待たせてもらう。」
「ジッと待つって一体どれぐらい待つって言うんだ?」
「そんなの決まってるだろ?貴方が死ぬまでだ!!」
「そんな勢いよく立ち上がって鼻に触れるか触れないかの距離で指差しながら大興奮して言う事ではないだろ!」
「すまない。」
「まあ、座って紅茶でも飲んで落ち着きなさい。」
「・・・・・・よし!落ち着いた!」
「本当か?」
「さあ、ゲームを再開しよう。」
「ゲームを再開と言われても別に中断していた訳ではないだろ。そもそもが既に私の勝ちが決まっているのだから、私の死を待ったとこで、このゲームの結果が変わる事はないと思うが?」
「それはどうかな?」
「こんな無駄な時間を過ごすのなら、もう一度ゲームをしようではないか。」
「それは出来ない。」
「なぜだね?何もしないで私が死ぬのをジッと待つなど、無駄で仕方がないだろう。」
「新たにゲームを開始すると言う事はつまり!今回のゲームで僕は敗北したと認める事になる!」
「いいではないか。」
「僕だって勝機ゼロの完全逆転不可能な状況下なら、その提案を飲める!だが、目の前でまだ逆転可能なゲームを放棄して新たにゲームを開始する事は出来ない!」
「だから!一体どんな逆転が可能だと言うのだ!私が死んだとしても変わらないのだぞ?」
「僕が死んだらどうだ?」
「何?」
「僕が死んだら、敗者死亡で勝負は無効になる!つまりそれは、ドロー!」
「そんな馬鹿な事があってたまるか!私が死のうがキミが死のうが、既に勝敗は明らかだろ!」
「それは、負け惜しみですか?」
「勝利宣言だ!」
「さあ、ゲームを再開しよう。」
「だから!」
「あれ?」
「どうした?」
「何かよく分からないけど、気分が悪くなってきた。あれ?何かよく分からないけど、心臓が止まりそう。」
「そうか。ならキミの死に免じて、このゲームはドローにしてやろう。」
「嬉しくないぃぃぃぃぃぃぃ!!」

第六百三十話
「人生チェックメイト」

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2018年7月 4日 (水)

「第六百二十九話」

「明日!世界が平和になります!」
「はあ?」
「はあ?だよな!はあ?なんだよ!」
「ちょっと、頭大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ!大丈夫だからこその、はあ?だよ!」
「いやちょっと本当に心配だわ。」
「なら、俺と結婚してくれるか?」
「どんなタイミングでプロポーズよ!って、何でアタシがアンタと結婚しなきゃならないのよ!」
「明日!世界が平和になります!はあ?の仲だろ!」
「いやまったく!果てしなく!どこまでも!意味が不明だから!」
「分からないか?」

「意味が不明って言ってる人間に問う?」
「人は、明日!世界が平和になります!って言われても、はあ?なんだよ!」
「続けて、そう言ういちいちな決めポーズいらないから!とにかくとことんさっさと続けて!」
「明日!世界が滅亡します!って、言われたらどうなる?ん?んん?」
「世界中が大パニックになるんじゃない?」
「それだよ!それそれ!」
「何よ!なになに!いちいちな決めポーズいらないって言ってんじゃん!忙しいの!こう見えても!」
「世界が平和になります!はあ?世界が滅亡します!大パニック!この差は歴然!もはや言わなくても分かるレベル!」
「言ってもらえると嬉しいんだけど?ついでに要件も言ってもらえると嬉しいんだけど?」
「想像出来ないんだよ!人は、世界平和ってヤツがさ。」
「で?」
「・・・で?」
「それとアタシに依頼と何か関係があるの?」
「全くない!ただ!自分が昨夜発見した大いなる哲学を聞かせたかっただけだ!」
「あ-!とんでもなく無駄な時間だった。で?今回は、誰?」
「コホン!じゃあ、ここからはビジネスの話って事で、今回はコイツだ!」
「了解!」

第六百二十九話
「殺し屋の女」

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2018年6月27日 (水)

「第六百二十八話」

「ん?そうか、また更新の時期か。」
目を開けるとそこは、何だか微妙にいつもと違う世界だった。何が違うかと聞かれても明確に答える事は出来ない。廊下の長さなのか?ゴミ箱の大きさなのか?文字なのか?壁の色合いなのか?とにかく俺は、誰もいない役所のような建物の中を歩き、矢印の指示に従い更新の手続きをする為に何かが微妙にいつもと違うドアを開けて、何かがいつもと違う部屋に入った。そして、長いテーブルの手前の席に座り、長いテーブルの奥の席に座るスーツの女の容姿の死神を見た。
「更新されますか?」
「次に、ここへ来た時に聞こうと思ってたんだ。」
「何をです?」
「これは、一体どう言う事だ?」
「確か前回貴方は、10年の更新を申し出ました。そして、あれから10年が経過したので、また手続きをしていただきます。」
「その、更新って意味が分からないんだよ。」
「前回、お聞きしなかったのですか?或いは、別の死神がその辺をお話ししたと思いますが?」
「あの時は、何がなんだか分からないうちに2年が過ぎたし、生きるのに必死だったから、とにかくこんな訳の分からない場所からすぐに立ち去りたかったんだ。」
「死神が関わる生物の死の案件には、主に3つあると言われています。」
「3つ?」
「本気の殺意、完全なる孤独、知略的忘却、他にも細かなモノも存在しているようですが、多くはこの3つで構成されています。1つ1つを詳しくお話ししている時間は御座いませんが、貴方はこの中の知略的忘却に該当致します。」
「知略的忘却?」
「それぞれにそれぞれの死神のルールが存在致します。そして、担当の死神が存在します。その場で死を実行する。発動条件が揃った時に死を実行する。そして、自らで死を決定する。」
「自らで死を?それが知略的忘却のルール?」
「ええ、そうです。知略的忘却とは、多くが自らに何か人には言えない事情を抱え、知略的に自らの存在を忘却する。存在を忘却するとは、死を意味するも同然の事なのです。つまり、生きながら死んでいる状態を自らで作り出している。」
「だから、自分で死ぬ時期を選べってシステムなのか?」
「ご察しに大変感謝致します。」
「でもだったら、わざわざこんなややこしいシステムなんか必要ないだろ。生きながら死んでるなら、そのままほっとけばいいだろ?」
「それが、ややこしく必要なのです。死を統率しなければならない我々が、生きながら死んでいる人間を管理しなければ、どうなると思いますか?」
「どうなるんだ?」
「怒られます。」
「何!?」
「物凄く怒られるのです。誰もが怒られたくはないでしょ?我々死神だって、それは同じ事です。さあ、更新はされますか?それとも?更新、されませんか?されない場合は、私の後ろにある赤いドアへどうぞ。」
「単純な質問なんだか?」
「何でしょう?」
「更新しない奴なんか存在するのか?」
「はい?」
「自らの存在を誰からも忘れ去られてるかもしれないが、生きてるのと本当に死ぬのとでは、大きく違うだろ。」
「大きく違う?本気で、仰っているのですか?貴方も計12年と言う知略的忘却の日々をお送りになられて、本当は分かっているのではありませんか?生きながらに死んでいる辛さを、誰もが自分を忘れ去ってしまった残酷な世界を、実感のない日常生活の虚無感を。」
「・・・それでも!」
「更新されるなら、何年になさいますか?大変申し訳ありませんが、どうやら次の方が建物内に来られたようなので、お早めに決めていただけると、こちらとしましても大変助かります。契約書を私に御提出して、後ろのドアをお通り下さい。」
「・・・分かった。」
俺は、ペンを手に取り、契約書にサインし、席を立ち、死神に提出して、ドアを開けた。

第六百二十八話
「1年と書き、青いドアへ・・・・・・」

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2018年6月20日 (水)

「第六百二十七話」

「先生ーっ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「大丈夫ですか!死にますか!」
「お前、いろんな意味で大人としてダメだぞ。」
「はあ!?わざわざ、こうしてお見舞いに来たのに、そんな言い方あります?」
「あのな?まず、ここは病院なんだから、大きな声を出すな。いつもの俺の家じゃないんだからさ。」
「あ、それはすいませんでした。ついつい個室だったから、いつもな感じになっちゃいました。で?何で個室なんですか?先生、何か不祥事でも起こしたんですか?」
「起こすか!個室に入院してる人達みんながマスメディアから逃げてると思うなよ!」
「シーッ!」
「すまん。って、何で俺が謝らなきゃなんないんだよ!見れば分かるだろ?骨折だよ!骨折!足を骨折しちゃったんだよ!で、個室なのはな?」
「分かった!個室なのは、ここで短編小説を書く為にですね!ああ、確かに大部屋だと集中出来ませんよね。」
「鬼か!」
「ゾンビですよ。」
「そう!そうそうそう!だいたい何でゾンビなんだよ!」
「ああ、これはこれからハロウィーンの仮装パーティーがあるからですよ。どうですか?」
「どうですかじゃねぇよ!」
「可愛いですか?」
「可愛いですかじゃねぇよ!可愛さ求めてゾンビの仮装してんじゃねぇよ!って、そもそも病院にゾンビで来んなよ!」
「しょうがないじゃないですか。この後、仮装パーティーがあるんですから!」
「ゾンビの顔を近付けるな!後な!死にますか!って何だ!死にますか!って!それが見舞いに来た人間が言う事か!病院でゾンビの格好の時点でだいぶアウトなのに、プラスその発言で果てしなくアウトだ!」
「で?先生?作品は完成してるんですか?」
「悪魔か!」
「だから、ゾンビですよ。」
「分かってるわい!そうじゃなくてだな!こんな状態で締め切りに間に合う訳がないだろ!」
「え?でも、足を骨折しただけですよね?」
「だけ?」
「別に手を骨折した訳じゃないですよね?まあ、手を骨折してたとしても口で書けますよね?もしくは、言ってもらえればアタシが代筆しますよ?」
「鬼と悪魔のハーフか!」
「いえ、ゾンビです。」
「すげー痛かったの!すげー痛いのに短編小説が書ける訳がないだろ!」
「風邪の時は書いたじゃないですか。」
「風邪でギリだ!熱でフラフラがギリ!すげー痛いは無理!無理だったんだよ!」
「一応、試みてくれたんですね。」
「当たり前だ!」
「そんな先生に朗報です!締め切りは、延期します。」
「当たり前だ!それを言いに来たのか?だったら、さっさと帰ってくれ!」
「そうはいきません!」
「何で!?お前がいると骨に響くんだよ。」
「締め切りの延期には、一つ条件があります。」
「条件?」
「作品は、持ち帰りませんが、アイデアを持ち帰ります。」
「その風貌で言われても全く持ち帰る気が感じられないけどな!」
「さあ!どんな作品を書くんですか?先生!」
「いきなりだな!」
「こう見えてもアタシ、忙しいんですよ!」
「仮装パーティーって言う完全なる私用でな!」
「さあさあ!次回作の構想を聞かせて下さい。」
「まあ、せっかく病院に入院してるんだか、そんな風なのにしようかな。」
「そんな風なのとは?」
「だから、病院をテーマにした短編小説だよ。」
「いや、いやいやいや、病院をテーマに短編小説は、無理でしょ。」
「何でだ!」
「病院ってテーマは、短編小説には収まりませんよ。」
「変な患者と医者のやり取りでいいだろ?」
「適当!?ちょっといつも以上に適当じゃないですか?」
「いつも適当みたいに言うな!じゃあ、患者と変な医者のやり取りでいいだろ?」
「変なが移動しただけじゃないですか!」
「なら、変な患者と変な医者のやり取りでいいだろ?」
「変なが増えただけじゃないですか!」
「患者と医者のやり取りでいいのか?」
「変なが消滅した!」
「何なんだよ!どうしろって言うんだよ!」
「人類がゾンビと戦う短編小説は、どうです?」
「それこそ短編小説には不向きだろ!」
「そこを短編小説に仕上げるのが先生の腕の見せどころじゃないですか!」
「お前こそ、いつも以上にムチャクチャ言うな!」
「先生のムチャクチャな短編小説読んでたら、思考がムチャクチャになりますよ!こんな格好でお見舞いに来ちゃいますよ!」
「何でもかんでも俺の所為にすんなよ!」
「あ!」
「何だよ!」
「ちょっともう時間なんで行きますね!」
「はあ!?」
「あのちゃんと構想を練ってて下さいね!なんなら、ゾンビの患者とゾンビの医者のやり取りでいいんじゃないですか?」
「その世界観で何で病院が必要とされてんだよ!」
「あ!もう本当にヤバいんで行きますね!」
「お前、自由だな。」
「ではでは、お大事に!」
「もう来んな!」
「何言ってるんですか?明日も明後日も来ますよ!」
「ああーっ!!」

第六百二十七話
「そうだ!人間の患者とゾンビの医者の作品にしよう」

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2018年6月13日 (水)

「第六百二十六話」

「強盗だ!」
「俺も強盗だ!」
「え?お前も強盗?」
「そうだ!」
「え?でも、普段着だし、どう見ても家の住人だろ?」
「ああ、そうだ!」
「なのに強盗?」
「ああ、そうだ!」
「ん?んんん?つまり俺は、強盗の家に強盗に入っちゃったのか?そう言う事か?」
「そう言う事だ!」
「ややこしいな!」
「ややこしいぞ!」
「だが、今は俺が強盗で、お前は強盗だとしても住人なんだから、とりあえず金を出せ!」
「金を出してもいい!」
「強盗のくせに随分と素直だな。」
「金は出す!出すけど、今度は俺がお前の家に強盗に入って取り返しに行くからな!」
「何!?」
「倍の額を強盗してやるからな!それでも構わないって言うなら、この金を持って行け!」
「何!?こんな大金をだと!?」
「ああ、強盗されてやる!さっさと大金を持ってって、パーッと豪遊でも何でもすればいい!」
「ちょっと待て!俺は、この大金を強盗したら、倍の額を強盗されるんだろ?」
「ああ、そうだ!絶対にしてやるからな!逃げられると思うなよ!」
「なら、この大金を強盗したとしても豪遊なんか出来る訳がない!そんな事よりも倍の大金なんか無いぞ!俺には!」
「無いなら強盗すればいいだろ?」
「そゆこと!?」

第六百二十六話
「普段はここから5~10倍に文字数を増やす作業をしています」

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